キナルが考えるエコ。

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こちらのブログでは、はじめまして、キナルLABOのイワサです。

キナルを始めてから今年でもうすぐ8年半ですが、久々のブログってドキドキします。

「ときどきはわたしも書くね!」とスズキに話しておきながら、日常に追いまくられていたのですが、先日ふと、「あぁそうだよなぁ。。。」という小さな出来事があったので書きたくなりました。

「書きたい。」・・・これ大事ですもん。大事大事。 で、その小さな出来事とは。

数年前に、とあるショップですごく悩んで悩んでフンパツして、ランドリーボックスを買いました。ランドリーボックスの価格帯をわたし的には逸脱していたんですけど、いつか捨てるものを買うくらいなら、死ぬまで使えるもの買った方がいいや、って。丈夫そうだし、使うとツヤが出るみたいだし、きっと飽きないデザインだし、って。清水から飛び降りるくらいな気持ちで。

そのランドリーボックスって家族4人が使える大きなものなんですけど、先日4歳の娘がそれに体をすっぽり入れて顔だけ出して、ゴロゴロゴロゴロ・・・と、床を転がってるではありませんか。絵的にはヤドカリっぽくてかなりおもしろかったんですが、「お願いやめてぇ~、それお母ちゃんがおばぁちゃんになるまで大事に使うの、壊さないで~。」と懇願すると、「え?お母ちゃんっておばぁちゃんになるの?」と。

なので、「そうよ。おばあちゃんになって、もうこんなにたくさんお洗濯しなくなったら〇〇にあげるね。」と答えると、「そっか、これ〇〇ちゃんにくれるの?じゃ、こわれないようにだいじにしなくちゃね。」と、4歳児なりの理解をしてくれました。

そして別の日。今更ですが、お茶を飲むたびにペットボトルのゴミが出るのがイヤになって、小学生の息子と水筒を買いに行きました。ヨリドリミドリに並ぶ鮮やかなカラーのかわいい水筒たちを尻目に、わたしが一番シンプルで職人の技術が光る丈夫そうなものを選ぶと、息子が「なんでそれなの?もっと可愛いのにしたら?それにそれ高いよ、こっちの方が安いよ。」と言うのです。

なので、「見ててごらん、これきっと軽く10年以上は使うから。安くてもいいものがあるけど、これはシンプルで飽きないし、ちゃんと大事に作られたものだから、高くてもいつまでもゴミにならないの。それに10年後にピンクの派手な水筒は、お母ちゃんちょっと恥ずかしいな。」と答えると、息子が、「そっかぁ。エコロジーってやつね。」と、妙に納得していました。

で、改めて思ったんです。以前から思っていたのですが、改めて。

キナルはこういう物をご紹介する店でありたいのです。

消耗品は別としても、道具などはずっと大事に使っていて欲しいなと思います。お宅に持ち帰ってもらってから、ずっと暮らしのパートナーになれるようなもの。傷がついたり、壊れたり、摩耗したり。そういうこともあるでしょう。でも、そうしながらも、ツヤが出たり、自分らしいクセがついたりして愛着が沸くもの。ただ、ゴミの日に出すには惜しいな、って思えるもの。

これから少しずつ、まずはLABO(実店舗)に新商品が入ります。

LABOで現物をきちんと確認して、そのものの良さを見出せたら、メーカーさんやデザイナーさんの了承を得て、オンラインショップでもお買い求め頂けるようにしたいと考えています。(だから、「LABO」って言葉を付けたんですけどね。)

再スタートからやっともうすぐ2か月です。

店内にはゆるやかな音楽が流れていますが、スタッフみんなの頭の中はモリモリ働いています。

不慣れなことがときどきありますが、スタッフ一同頑張ります。どうぞよろしくお願いします。

*写真は日本で家具製造において長い歴史を持つ「マルニ木工」が作る、『hiroshima』 (デザイン:深澤直人)

この背もたれを見てください!なんて美しいんでしょう。まるで彫刻のよう。実際、木から削り出すように木の美しさを最大限に生かして丁寧に1脚1脚作られている椅子なんだそうです。

でもデザインだけでなく、座り心地、手触り、フォルム、どれをとっても優しさの溢れる素晴らしい椅子だと思っています。大事に使えば、おじいちゃんおばあちゃんになるまで、いや、お子さんにも受け継がれていけるような椅子に育てることができる逸品です。

キナルLABOに2脚置いています。どうぞ座りにいらしてみてください。

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イワサ【web】

趣味嗜好 → 旅行、バレエ・ミュージカル鑑賞、美術館・建築物探訪、用がなくてもビンテージ不動産物件の活用を妄想。酔って興奮すると故郷の九州弁になります。

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